四季報が選んだ2025年度2月大バケ期待の10銘柄 (2月5日発表分)

NEC <6701>
25年3月期の連結最終利益を従来予想の1650億円→1820億円に10.3%上方修正。増益率が10.4%増→21.7%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。国内ITサービスが堅調に推移していることなどを織り込んだ。併せて、3月末現在の株主を対象に、1→5の株式分割を実施すると発表。

 サノヤスHD <7022>
25年3月期の連結経常利益を従来予想の3億円→4億円に33.3%上方修正。減益率が52.8%減→37.1%減に縮小する見通しとなった。建設業向けセグメントを中心に原価低減が進み、採算が大きく改善する。

シンプレクス・ホールディングス <4373>
4-12月期(3Q累計)最終が10%増益で着地・10-12月期も32%増益。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.42%にあたる200万株(金額で49億3600万円)を上限に、1月31日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

ジーエフシー <7559>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。西村公一社長が代表を務めるQuartzがTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株2020円で30日終値を44.9%上回る水準。買い付け期間は1月31日から3月17日まで。

キヤノン <7751>
今期税引き前は78%増益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.8%にあたる2600万株(金額で1000億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月3日から26年1月30日まで。

KIMOTO <7908>
4-12月期(3Q累計)経常は7.5倍増益・通期計画を超過。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.03%にあたる140万株(金額で3億9620万円)を上限に、1月31日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

 レーザーテク <6920>
25年6月期上期(7-12月)の連結経常利益は前年同期比99.5%増の624億円に拡大して着地。マスク欠陥検査装置を主力とする半導体関連装置の売上高が拡大したほか、メンテナンスなどのサービス部門も大きく伸びた。直近3ヵ月実績の10-12月期は売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を達成した。

四季報が選んだ2025年度2月大バケ期待の10銘柄 (2月4日発表分)

サイバートラスト <4498>
4-12月期(3Q累計)経常が42%増益で着地・10-12月期も61%増益。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.57%にあたる12万8000株(金額で3億1104万円)を上限に、1月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

大栄環境 <9336>
株主優待制度を導入。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、サッカークラブ「INAC神戸レオネッサ」のホームリーグ戦のチケット、および屋内アクティビティ施設「KOBE SUPER STADIUM」の入場チケットを贈呈する。

東北特殊鋼 <5484>
10-12月期(3Q)経常は15%減益。一方、発行済み株式数(自社株を除く)の1.73%にあたる13万株(金額で2億7469万円)を上限に、1月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

シーユーシー <9158>
25年3月期の連結最終利益を従来予想の22億円→29億円に31.8%上方修正。従来の減益予想から一転して11.8%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。昨年10月に子会社化したノアコンツェルの業績寄与に加え、居宅訪問看護部門で利用者数と利用者当たりケア時間が増加することが要因。為替差益の計上も利益を押し上げる。

AGS <3648>
25年3月期の連結経常利益を従来予想の13.7億円→18.4億円に34.3%上方修正。増益率が6.5%増→43.1%増に拡大し、従来の14期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。企業のDX推進などを背景に、ソフトウエア開発を中心にすべてのセグメントが堅調に推移していることを反映した。

東邦レマック <7422>
24年12月期の最終損益(非連結)を従来予想の5400万円の黒字→1億2400万円の黒字(前の期は1億3500万円の赤字)に2.3倍上方修正した。暖冬による冬物商品の不振などで売上高は計画を下回ったものの、売上総利益率の確保や販管費の削減に加え、投資事業組合運用益や固定資産売却益の計上によって利益は上振れした。