四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の10銘柄(4月24日更新)

ニデック <6594>
23年3月期の連結最終利益は前の期比66.9%減の450億円に落ち込んだが、続く24年3月期は前期比3.7倍の1650億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はIT機器や家電関連を中心とする最終製品需要の回復遅れなどを背景に減収を見込むものの、抜本的な収益構造改革を推進し、大幅な固定費の削減などを通じて業績のV字回復を目指す。

コスモスイニ <8844>
23年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→44億円に46.7%上方修正。増益率が14.9%増→68.6%増に拡大する見通しとなった。入国制限の緩和や国内の旅行需要喚起策の推進を背景に、宿泊事業で稼働率と客室単価が計画を上回ったことが寄与。工事事業でオフィス移転・内装工事の受注が想定より増加したことも上振れに貢献した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→14円(前の期は7円)に大幅増額修正した。

大和ハウス <1925>
23年3月期の連結経常利益を従来予想の3470億円→4550億円に31.1%上方修正。従来の7.8%減益予想から一転して20.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ホテル事業の回復や投資不動産の売却が順調に進捗したことに加え、退職給付に関する割引率見直しに伴う数理計算上の差異が発生したことも利益を大きく押し上げた。

サイフューズ <4892>
手指の末梢神経損傷患者に対する医師主導治験を実施。バイオ3Dプリンターを用いて製造した三次元神経導管を移植したすべての患者において安全性および有効性が確認された。

ダイセキ <9793>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.60%にあたる30万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月25日から7月31日まで。