四季報記者が選んだ2024年度5月大バケ期待の15銘柄 (4月25日発表分)

 桜島埠 <9353>
24年3月期の連結経常利益を従来予想の2億4000万円→3億3500万円に39.6%上方修正。従来の1.2%減益予想から一転して37.9%増益見通しとなった。ばら貨物で荷動きが不透明だった一部貨物の取扱数量が期末にかけて増加したことが要因。受取保険金を計上したことなども利益を押し上げた。

野村総合研究所 <4307>
今期最終は10%増で4期連続最高益、5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.72%にあたる1000万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から10月25日まで。

アマノ <6436>
今期経常は5%増で3期連続最高益、5円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.69%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月26日から7月31日まで。

 大井電気 <6822>
24年3月期の連結経常損益を従来予想の4.6億円の黒字→8.3億円の黒字(前の期は4.3億円の赤字)に80.4%上方修正した。電力スマートメーター向けの通信機器を中心にIoT関連装置事業の売り上げが増加したことが寄与。コスト削減の徹底に加え、材料費や製造コスト上昇分の価格転嫁などを進めたことも上振れにつながった。

四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の15銘柄(5月5日更新)

 丹青社 <9743>
24年1月期の連結経常利益を従来予想の31.6億円→39億円に23.4%上方修正。増益率が4.0倍→4.9倍に拡大する見通しとなった。需要回復によって売上高が堅調に推移したことに加え、商業その他施設事業を中心に利益率の高い案件を計上したことが要因。

岩塚製菓 <2221>
発行済み株式数(自社株を除く)の8.0%にあたる45万株(金額で23億1750万円)を上限に、3月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

大日本印刷 <7912>
発行済み株式数(自社株を除く)の8.31%にあたる2000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月11日から9月30日まで。また、3月19日付で1500万株の自社株を消却する。

大阪有機化学工業 <4187>
大有機は独立系化学メーカーで特殊アクリル酸エステルを強みとし、多品種少量生産を特徴としている。化成品や電子材料、機能化学品で高い実績を持つ。液晶や有機EL向け材料のほか、半導体レジスト用原料で商機を捉え、生成AI市場の拡大を背景とした半導体需要復活の恩恵を享受する。