四季報記者が選んだ2024年度5月大バケ期待の15銘柄 (4月28日発表分)

 さくらさくプラス <7097>
は3月15日に年初来高値となる1360円をつけ、その後は調整局面となっている。ただ、中期トレンドを示す75日移動平均線を割り込むことはなく、足もとでは5日移動平均線と25日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入りつつある状況。PERやPBRといった指標面には割安感もあり、時価は押し目買い好機と捉えたい。

マーキュリーリアルテックイノベーター <5025>
今期経常は20%増益へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.02%にあたる8万株(金額で5600万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月16日から9月30日まで。

TKP <3479>
24年2月期の連結経常利益は前の期比47.5%増の45.1億円に伸びて着地。続く25年2月期も前期比66.0%増の75億円に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は対面イベント需要が回復する中、主力の貸会議室事業で新規出店と既存施設の増床を進めるほか、ホテル・宿泊研修事業では既存ブランドに加えて新業態も含めて施設数を増設し、23.1%の増収を見込む。

 JMACS <5817>
24年2月期の経常利益(非連結)は前の期比41.5%減の1億3700万円に落ち込んだものの、続く25年2月期は前期比2.2倍の3億0100万円に急拡大する見通しとなった。今期は主力の電線事業で付加価値の高い製品の開発・販売に注力するほか、赤字が続くトータルソリューション事業の見直しを進めることで採算が大きく改善する。

四季報記者が選んだ2024年度5月大バケ期待の15銘柄 (4月27日発表分)

日本アンテナ <6930>  
25日の取引終了後、エレコム<6750>との間で経営統合に関する基本合意書を締結すると発表。これを手掛かりに買いを集めた。エレコムグループとの機能統合や、エレコム子会社のDXアンテナとの経営統合を行うことを目指す。10~11月ごろをメドにエレコムを親会社とする株式交換を実施するという。両社は今後、法的拘束力のある株式交換契約の締結に向けて協議・検討を進めていく。

野村不HD <3231>  
25日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の連結業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比7.5%増の7900億円、最終利益は同2.7%増の700億円を見込む。前期に続き過去最高益を計画するほか、前期の期末配当を10円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比25円増配の165円としており、評価されたようだ。住宅部門で増収増益を計画する

正興電 <6653>
24年12月期上期(1-3月)の連結経常利益を従来予想の8.8億円→11.9億円に35.2%上方修正。従来の7.2%減益予想から一転して25.5%増益を見込み、6期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。電力部門とサービス部門が引き続き堅調に推移することに加え、遊休地の売却による売却益が発生したことも織り込んだ。