四季報記者が選んだ2024年度11月大バケ期待の10銘柄 (10月27日発表分)

キューブシス <2335>
25年3月期の連結最終利益を従来予想の11億円→12.6億円に14.5%上方修正。増益率が3.1%増→18.1%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。退職給付制度の改定に絡む特別利益として約3.5億円を計上することが上振れの要因となる。

コジマ <7513>
24年8月期の経常利益(非連結)は前の期比28.8%増の66.2億円になり、従来予想の55億円を上回って着地。続く25年8月期は前期比0.3%増の66.5億円の見通しとなった。前期上振れは携帯電話、エアコン、テレビが好調に推移したこと加え、高付加価値商品の販売増加で利益率が改善したことが要因。今期は創業70周年記念セールなどの販促施策を展開するほか、引き続き高付加価値商品を強化する計画。

 Jフロント <3086>
25年2月期上期(3-8月)の連結最終利益は前年同期比2.3倍の290億円に急拡大して着地。インバウンド需要の拡大を追い風に、百貨店事業で高額品などの販売が好調だったほか、SC事業も2ケタ増収増益を達成した。

 共栄タ <9130>
25年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は7.2億円の黒字(前年同期は4.2億円の赤字)に浮上し、従来予想の5.5億円の黒字を上回って着地。好条件で傭船契約を更改したことや円安効果によって、売上高が計画を上回ったことが寄与。修繕費の削減を進めたことなども上振れにつながった。

四季報記者が選んだ2024年度11月大バケ期待の10銘柄 (10月26日発表分)

 戸上電 <6643>
25年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→28.5億円に5.6%上方修正。減益率が10.9%減→5.9%減に縮小する見通しとなった。売上構成の良化によって採算が向上することが上振れの要因。

オルガノ <6368>
25年3月期の連結経常利益を従来予想の248億円→285億円に14.9%上方修正。増益率が5.9%増→21.7%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。電子産業分野を中心とする活発な生産活動を背景に、メンテナンスなどのソリューションサービスが高い水準で推移することを織り込んだ。プラント案件の原価低減などによる利益率の改善も上振れに貢献する。

 サンリオ <8136>
25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.4%増の241億円に拡大し、従来予想の198億円を上回って着地。「ハローキティ」50周年の施策や複数キャラクター戦略などが奏功し、国内、海外ともに売上高が計画を上回ったことが寄与。ライセンス事業の拡大による収益性向上に加え、販管費が計画を下回ったことなども利益を押し上げた。

 クスリアオキ <3549>
25年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比9.5%増の74億円に伸びて着地。ドラッグストア3店舗、ドラッグストア併設調剤薬局を20薬局開設したほか、既存店の改装、生鮮食品導入による品揃え強化を進めたことで2ケタ増収を達成した。